社会科教育課程研究会 公式ブログ

社会科に関わる小・中・高・大の教員の研究会です。毎月第3土曜日に、都内各所で例会をやっています。

本会役員の他学会等での発表等(7~8月)

本会幹事は、本会以外の他の学協会で活躍しています。ここでは、7~8月に行われた発表等をまとめます(6月および10月に行われた神戸大附属中等教育学校における研究発表会関係については別に記します)。

 

①日本社会科教育学会公開シンポジウム(2019年7月7日、早稲田大学

シンポジウム「社会科教育学と教師教育論」において、本会副代表の渡部竜也(東京学芸大学)が、岩田康之先生(東京学芸大学)、下里俊行先生(上越教育大学)とともに登壇いたしました。日本でもいわゆる教師教育論が本格的に議論されるようになってきたようです。現職教員としても注視するところです。

 

②第15回 小学校社会科授業づくり研究会(2019年7月21日、筑波大学附属小学校

シンポジウム「『深い学び』と学習指導要領」のコーディネーターとして、本会幹事の須賀知宏が、鈴木達輔先生(横浜国立大学附属鎌倉小学校)、粕谷昌良先生・由井薗健先生(ともに筑波大学付属小学校)とともに登壇しました。小・中学校の教員は高等学校のことを、高等学校の教員は小・中学校のことを、そして大学の教員は初等中等諸学校のことを知らないのが普通です。今後とも、小・中学校、高等学校、大学を見据えた社会科系教育の行方を見つめていく必要があります。

 

③第60回 全国歴史教育研究協議会(2019年7月24~25日、中野サンプラザ

第4分科会「世界史探究が目指すこと」において、本会幹事の大木匡尚(東京都立府中高等学校)が、風間睦子先生(東京都立日野台高等学校)とともに司会として、及川俊浩先生(宮城県聖ドミニコ学院高等学校)、青木一真先生(東京都立国際高等学校)、塚原直人先生(東京都立立川国際中等教育学校)と登壇しました。200名を超える参会者を得た分科会では、大木が今次学習指導要領の改訂を踏まえて本分科会の趣旨説明を行いました。長い全歴研の歴史のなかで、「問い」がこれほどまでにクローズアップされたことはなかったと思い、隔世の感を覚えました。

 

④総合歴史教育研究会 第60回大会(2019年8月31日、桜美林大学四谷キャンパス)

「新時代を迎える日韓の歴史教育」をテーマとした本大会では、シンポジウム「次期学習指導要領のもとで日本の高等学校の歴史教育はどこへ向かうか」において、本会幹事の藤野明彦(東京都立杉並総合高等学校)、須郷一史(千代田区立九段中等教育学校)、大木匡尚(東京都立府中高等学校)が登壇し、前段で韓国の新教育課程について報告した柳準相氏(東京大学大学院)を交えた包括討議を行いました。本シンポジウムには歴代の教科調査官経験者の先生方も複数ご参会され、フロアを交えた活発な討議が行われました。